手術を終え、病室に戻ると姉と旦那はんと義母が待っていた。
「起きてる~」「意外と顔色がいい~」などと言っている声が聞こえる。
「気分はどお?」と言われ「痛い」と告げた後に手術を受けなければ痛くなかったのに、たまったもんではない的な恨み節をうつろにも嘆いていた。
「で、どーせ痛いのに早く動かさないと動かなくなるとか言って怒るんだよ」と可能な範囲で腕の運動をはじめた。
そのうちに看護師さんが入って来て「あら!術後4時間は安静にしててください!」と言われてしまうのでしたが。
4時間後、部屋の外まで歩く練習などをして色んな制限がとけた。
水を飲んだ瞬間、気持ち悪くなり。
あんなに手術前には「夕飯は出るのだろうか?夕飯までは何か食べても良いのだろうか?」と聞いていたのに何も入る気がしない。
結局夕飯は大好物の生姜焼きだったのだが断腸の思いで下げてもらった。
悔しがっていると後から合流した両親を含めみんなが声を揃えて「あんたが思うような生姜焼きじゃないから安心しろ。食べたいものがあったらまた今度買ってきてあげるから!」となだめられた。わしゃ小学生か!
心配されるも面会時間も過ぎたので帰ったいったが、やはり夜中には腹が減り、買ってあったパンと小さなカップラーメンを食したのである。
早く過ぎて欲しかったが、来て欲しくもなかった一日がやっと終わった。
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