私は昭和の女。
48年生まれ。
私が小学生の頃だったか、お昼に「あなたの知らない世界」というのをやっていた。
それはお昼という時間帯に相応しい情報でも、マツコが変わった一般人に教えてもらうものとも違う。
昼のワイドショー的なものの中に夏休み期間にやるオカルト再現フィルムなのだが
今思うと「そんなことないだろ!」と思うが滅茶苦茶怖かった覚えがある。
シャワーから気が付くと血が噴き出す、というのを見てから随分大人になるまで一人でお風呂に入るのは怖かった。
大好きな人たちが亡くなって、「お化けでもいいから会えないかな?」と思うようになったが
会えない。
それは=「お化けはいない」という認識になり、怖くなくなってきた。
これが歳を取るということなのか・・・
気分が落ち込んでしまっていた時には、色々「死」についても考えるように。
勘違いしないでほしいのだけれども、
死が怖いわけでもなく、
死にたいわけでも死にたくないわけでも
今すぐ死ぬわけでも、余命を宣告されたわけでもない。
宣告されたところで聞く耳持たないと思うケド。
考えるほど、去年は大事な人たちの死に目に会った。
そして死生観が随分変わったのだ。
癌と言われてからも、何度もアップデートされた死生観。
そうそう無理できなくなると思って、「癌なんですよ~~~!!」と言ってきたが
思ったより変わらず無理するときはしてしまうし
知らない人から心配してるって話になったんですよ~と言われたり。どこでだよっ!
顔見知りの人ととある葬式で会ったら「みんな心配していたよ~大丈夫?」と言われたり。みんなって誰だよっ!
それは酒のつまみになっている、って話じゃ・・・
まあそんなのはどうでもいいか、と思ってきたけれども
有名人が亡くなると長々と自分の思いを書き最後に
「ご冥福をお祈りします」
同級生、同級生の親、そのまた知り合い、もはや関係ない人が亡くなっても
「ご冥福をお祈りします」
とSNSで書く人たち。
だけど
ご冥福をお祈りしますってなんだ??
私が死んだらやたら冥福祈られたらかなわない。
私は誰かが死んだら
悲しいか、悲しくないか。
それだけだ。
死後の世界、向こう側の様子もわからないが
こちらの世界の「その後」のほうがやはり恐ろしくも感じる。
昔お化けが怖いと言っていたら、「生きている人間のほうが怖い」と言われた。
今ならわかる気がする。
その先は私も、誰も知らない世界なのだ。
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2019年4月22日月曜日
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